クレヨンしんちゃん 遺体は作者の臼井さんと確認

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090920-00000016-maip-soci

行方不明になっていた人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者、臼井儀人=本名・臼井義人=さん(51)について、群馬県警は20日、群馬、長野両県にまたがる荒船山(標高1423メートル)で見つかった遺体を臼井さんと確認したと発表した。歯型などの特徴が一致したという。

【関連写真】臼井さんが転落したとみられる荒船山の絶壁「艫岩」の写真

 群馬県警によると、臼井さんは荒船山の絶壁「艫(とも)岩」の頂上にある展望台から転落したとみられ、遺体は垂直に切り立った艫岩の真下約120メートルの場所にあった。遺体発見現場から約50メートル離れた斜面で遺留品とみられるベージュ色のナップザックも見つかった。19日午前に登山者の男性が遺体を発見し、県警のヘリコプターが20日午後に遺体をつり上げ、下仁田署で身元を確認した。臼井さんの家族も駆けつけ、無言の対面をした。

 県警によると、艫岩の展望台に転落防止用の柵はないが、登山コースは絶壁から奥まった所にあり、最近事故が起きたことはないという。

 捜索願が出されていた埼玉県警春日部署などによると、臼井さんは普段からよく山登りに行っていたといい、11日朝も「荒船山に行く」と言って、1人で埼玉県春日部市の自宅を出発。帰宅予定の同日夜になっても戻らないため、妻が12日に同署に届け出ていた。

 「まんがタウン」(双葉社)に連載中の「クレヨンしんちゃん」は臼井さんの代表作で、春日部市に住む幼稚園児、野原しんのすけが主人公。海外でも人気があり、19日に台湾の中央通信が荒船山で発見された遺体が臼井さんの可能性があると報じたほか、香港紙「明報」(電子版)も20日午後、日本の警察当局が遺体の収容に向かったと速報した。【喜屋武真之介、畑広志、庄司哲也】

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